学園だより 第100号

新年のあいさつ

新年のあいさつ
 新年あけましておめでとうございます。昨年中は、親の会をはじめ地域の方々や福祉行政及び関係者の皆様には、多くのご支援、ご協力を賜り心から感謝申し上げます。
 さて、みやこ福祉会は新年と共に宮古島に於ける新しい福祉の夜明けを迎えようとしています。
 みやこ福祉会は平成13年3月30日に社会福祉法人として沖縄県知事より認可を受け、同年8月1日に宮古島に於いては初めての知的障害者通所授産施設(定員40名)を開園し運営して参りました。しかし、まだ数多くの障害者が在宅を強いられており、在宅障害者や保護者からのニーズに応えるため、平成16年5月に分場「アダナス」(定員19名)を開所いたしました。
 分場に於ける授産活動は、パンの製造販売を行っています。今では、地域の方々からもパンの品質に対しご好評を頂いております。しかしながら、働く喜びや仲間作りは達成されたものの工賃はかなり低いものがあります。そこで、授産施設という福祉的就労から一般就労に結びつけるため、ジョブコーチを配置して就労支援を行って参りました。その甲斐あって開所8年で施設利用者9名を一般就労に結びつける事が出来ました。今後も施設利用者の地域に出て働きたいとの要望に応えて対応して行きたいと思います。しかし、近年は実習を受け入れて職場体験はさせて貰いますが、一般就労への移行は大変厳しいのが現実であります。そこで、みやこ福祉会と致しましては、作業能力はあるものの対人関係、健康管理などの事由により、一般企業に就労出来ない人達を雇用し、生活指導、健康管理等に考慮した就労継続支援事業A型の設置運営をする事が急務であると考え、沖縄県に平成18年から必要性を訴えて来ました。県も必要性を認め今年4月開所に向け認可致しました。現在急ピッチで建設が進んでいます。工場の内容は農業で水耕栽培システムを導入して作業の容易性、安全性に配慮した機械設備の導入と近代化を図り、葉菜類の周年栽培を行い、受注の安定確保のため販売協力先の要望に十分対応出来る生産体制を確立し、安定した事業経営をして行きたいと考えております。
 今年も新しい風を取り入れ尚一層の福祉サービスと利用者の生活の質の向上に向け、役職員一丸となって努めて参りたいと思います。今後も変わらぬご指導のほど、宜しくお願い申し上げます。今年も皆様にとって、健康で良い年であることを願い新年の挨拶と致します。
理事長 年始の奉納
理事長 年始の奉納
葉
野菜ランドみやこ
野菜ランドみやこ
葉

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