学園だより 第71号

6周年のあゆみと今後の展望

施設長 伊志嶺博司  早いもので、みやこ学園が開所して去った7月31日で6周年を終え7周年目に入ります。その間いろいろな出来事や行事などを行い、沢山の関係者や地域の方達にお世話にな りながら歩んできました。
振り返ってみますと、平成8年に宮古島では初めての無認可の 小規模福祉作業所「腰原福祉作業所(5名)」の開所に始まり、障害者や保護者の方達が気楽に立ち寄って語り合える場として、ふくしの店「こしはら」を 平成11年に立ち上げ、腰原福祉作業所や宮 古の福祉施設(あけぼの学園・ふれあいの里)の製品等を展示販売して来ました。
しかし、腰原福祉作業所の利用者も年々増え、無認可であるが故、財源も乏しく職員も半ボランティア精神で頑張ってきましたが、今後益々 利用者が増えてくる事が予想され、平成11年2月に作業所を法人化にすべく準備会を結成し、県福祉部担当課 のアドバイスを受けながら、準備会のメンバーで何度も真剣な話し合いを重ね、平成13年3月に念願の法人格 「社会福祉法人みやこ福祉会」を沖縄県より認可して頂きました。みやこ学園の開所は、同年の8月に開所致しました。
しかし、みやこ学園の利用者定員は40名であり、在宅を余儀なくされている親等からは、我が子も地域に出て仲間との触れ合いや作業を通し、日中活動をさせたいとの相談が数多くあり、それに迅速に応えるため 理事の皆さんと話し合い「分場」を立ち上げていく事を理事会で決定し、早速県の担当課と協議して、紆余曲折はありましたが平成16年5月に沖縄県より認可を頂き、19名の在宅者が分場「アダナス」に通えるようにな りました。アダナスでは、パンの製造販売を通し地域の方達ともふれあいの場が持てるようになり、利用者の方 達も生き生きとして仕事に取り組んでいます。又、この分場「アダナス」の設立に対し多大な財政的協力を頂い た滋賀県在住の谷村知行氏の功績に心から感謝致します今後は、日中活動をもっと充実したものにして行くと同時に、生活の場いわゆる親元を離れて自立出来るようなアパート住まいや数人の仲間と世話をする人と共に住む グループホーム等も検討していきたいと思います。
これからも親の会をはじめ行政や地域の皆様方には、いろい ろと御支援・御協力を賜りますよう宜しくお願い致します。 施設長 伊志嶺博司

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